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ホメオパシーセルフケアBOOK 要点メモ【中村裕恵 著】

2024年8月2日に投稿 → に更新

マヤズム

ハーネマンは、正しいレメディを選んでも治癒しなかったり、再び元の状態に戻ってしまう患者がいることから、病気の根本原因は、家族の祖先から受け継いだ遺伝的な弱さにあると考えました。

これをマヤズムと予備、語源はギリシャ語のマイアズマ(けがれ、汚染、有毒な法産物)にあります。

ハーネマンは慢性疾患や根本体質を治療するためには、祖先から受け継いだマヤズムを治療しなくてはならないと考え、その方法を編み出しました。

代表的なマヤズム=疥癬(かいせん)、淋病、梅毒、結核、癌の5つ。

これらは病気そのものを指すのではなく、人類の歴史を貫いて伝えられた心や体の弱さを、ホメオパシーの専門家が、病気の名前に当てはめて分類したものです。

P169 ハーネマンは治癒の経過を妨げるこのマヤズムに地所するために、病気にかかっている組織や最近で作ったレメディ「ノゾNoso-des」を開発した。たとえば、プソリヌムは疥癬虫(ヒゼンダニ)に掛かった組織を、カルシの芯はがん細胞を原材料としている。もちろん、毒性の問題はない(ごくごく薄く希釈されてるため)。 エドワード・バッチ博士は私達の体に住む腸内細菌のノゾを作った。

バイタルフォースと、病気の感受性

人が病気になるかどうかは外からの影響に対する感受性によって決まると考える。

病気にかかりやすかったり、慢性の症状を抱えている人はバイタルフォースが弱いために外からの影響への感受性が高まっていると考えられる。

突然の出来事などによる多大なストレスでバイタルフォースが弱められると、感受性が高まって病気になりやすくなる。

レメディの形状

ラクトース(乳頭)の他に、チンキ、クリーム・ジェル、スプレー、目薬、アンプルなどがある。歯磨きやキャンディもある。

レメディーのとり方

合っていないレメディを繰り返し使うとブルーピングが起こって、症状がより複雑になってしまうことがある。レメディーの再投与は7~10回を限度とする。

レメディーを使用する前後30分は水以外の飲食物を避ける。

クラシカル派とコンプレックス派

クラシカル派はハーネマン以来の伝統的な方法で患者の症状の全体像に最も類似した一つのシミリマムのレメディーをシングルで処方する。

コンプレックス派は、低ポテンシーのレメディーを数種類複合して1剤にしたコンビネーション・レメディーを使用する。

症状に合わせて一度に複数のレメディーを提供する複数派も、コンプレックス派の範疇に入る。

フランスでは、クラシカル派をユニシスト、複数派をブルラリスト、コンプレックス派をコンプレクシストと呼ぶ

ケースによって、両方を併用している専門家が増えている。

ポテンシー

ポテンシーが高いほうが、私達のバイタルフォースの中心により深く働きかける。200C以上は専門家が高度な知識を用いて慢性症状の改善に用いる。

4大体質分類(レオン・バニールによる)

カーボニック体質(carbonic)。基本レメディ(カル・カーブ、カルク・フォス、カルク・サルファなどの炭酸塩)小太り、柔和な幅広な顔、従順で受け身、うっ血、代謝および栄養障害

サルファリック体質(suluphuric)。基本レメディ(サルファ(硫黄)、イオドゥム(ヨウ素)とそれらの塩。肩幅が広い。堂々とした胸、長い胴、盛り上がった筋肉、がっちり。行動的、おおげさ。充血、高血圧、痔、発疹。

フォスフォリック体質(phosphoric) 基本レメディ(フォスフォラス(リン)とその塩や酸)細い、背が高い、肩幅が狭い、長くて細い胴と頭。不完全な歯並び。神経質、器用、創造的。消耗性疾患、慢性疲労。

フォルオリック体質(fluoric)基本レメディ(カルク・フルオルなどのフッ化塩や重金属)不調和、左右非対称、不安定。不揃いで形の悪い歯。矛盾した正確、風変わり、気持ちが不安定。機能的障害、亜脱臼、慢性的な痛み

代表的な気質分類

リコポディウム気質。人と親密にすることは嫌うが、近くに誰かいてほしい。自分に自信がないのを隠すために尊大な態度を取る。消化器疾患。甘いものが好き。

ナト・ムール気質。責任感のある完璧主義者。批判されるとすぐに傷つく。感じやすく上品。社交下手、傷つくのを恐れて孤立する。慰められるのを嫌う。

ナックス・ボミカ気質。野心家で競争心が強い。困難にも立ち向かう。仕事中毒になりがち。夢中になって自分の体を酷使してしまう。小さなことに敏感で潔癖。短期でイライラ。自分が批判されると許せないが、他人には批判的で厳しく、怒りを爆発させてしまう。胃腸、肝臓が弱く、消化不良と便秘になりやすい。性欲が強い。こってりした食べ物を好む。不眠になりやすい。

アルセン・アルブ気質。ストレスや健康に対して恐怖と不安があり、ふだんは優しい性格でもなにかあるとすぐ落ち着きがなくなり緊張する。とても潔癖症で、すべてがきちんと片付いてしれとんされていないと気がすまない完璧主義的な傾向がある。人に対して要求が高く、批判的で欠点をすぐ発見して指摘する。一人でいることを嫌う。痩せていて、体がたいへん冷たく病気になるとすぐに疲労困憊する。呼吸器、消化器が弱い。アレルギー性鼻炎、ぜん息。右側の疾患が起こりやすい。

プルサティラ気質。、優しく思いやりがあり温和で素直な性格、大抵は女性。とても感情的で涙もろく、気分がめまぐるしく変わる。臆病で優柔不断。対立しないように他人に決定してもらう。嫉妬深い面もある。消化器系の問題。脂っこいものを食べると症状が悪化。どの病気でも喉が渇かない。

アルグ・ニット気質。外交的で元気よく感じやすい性格。自分の心をコントロールするのが下手。せっかち。あがり症。消化器系、神経系、粘膜が弱い。暑さを感じやすい。

レメディ・ガイド

アルグ・ニット(Arg-n)★健康面への不安から病気を深刻に受け止める。仕事は意欲的で頭の回転速さと優れた記憶力の持ち主だが、いつも急がされている、追い立てられているという気持ちがある。事故にあう、病気になるなどの強迫観念。

アルセン・アルブ(Ars)★心配性で落ち着きがなく、病気になると死ぬのではないか、回復しないのではないかという強迫観念や恐怖に駆られます。金銭面にも慎重。音、匂い、味などに敏感。身体は極端な寒気を感じ。上品で洗練されてる一方、とても批判的。無秩序や間違っていることには我慢ならない

コロキンティスColoc★ 効く症状は怒りを抑えたために現れる激しく差し込むような神経性の痛みに代表される。頭痛、顔面神経痛。坐骨神経痛めまい。人からの質問や講義によって怒りが悪化する。善意に対する感覚が鋭く、何が正しいのかを真剣に考える。自分の意見に反対されると侮辱されたと感じる

P92 Mag-pマグ・フォス とても繊細で知的なタイプ。寒さに弱く、筋肉のこむら返りを起こしやすい。

P98 ルス・トックスRhus-t★。関節がこわばってなめらかに動かないリウマチ痛のような症状。健康なときは明るくイキイキしているが、病気になると動揺し落ち着きがなくなる。気が小さく恥ずかしがり屋のところがある。しばしば体を酷使したり、働きすぎる傾向があり、休息を取らない。寒さに敏感。

P124 ★ジェルセミウム Gels 頭痛。後頭部から首、方にかけて重く鈍い痛み。全身の倦怠感。P84にも 不安、恐怖、深い悲しみ、悪い知らせによる苦痛、目前に迫った事柄への心配。

P126 目の疲れ。ナト・ムール、目を酷使したことで上下左右に目の奥に鈍痛がある。ルタ 細かい作業による眼精疲労。ユールファシア 目の症状全般。疲れ目、乾く。

P130 ハイペリカム★ 事故によって尾骨や脊椎を痛めたことによる腰の痛み

P136 リコポディウム 心配性で小さなことをあれこれ心配する。感じやすく、人から感謝されただけで涙ぐむ。自分に自信がなく、人前に出るのを恐れるが、実際に出ると上手にこなすことが出来る。憂うつ。

P137 ナックス・ボミカ 寝床で何度も仕事のことを考え、眠っても早朝に目覚めてしまい帰省前に眠くなる。不眠でイライラする。

P137 コフィア その日の出来事が頭に浮かび、興奮して眠れない。光、匂い、騒音に過敏になる。激しい頭痛をともなうことも。

P150 ホメオパス 竹内勝美さん 093-922-7091 カナダで学び日本で開業。ユニシスト 初診 2,3時間問診再診は1週間から10日あけて、花粉セリング料は初診が5000円、最新が1000円、レメディ一回500円ほど

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