歯科のためのホメオパシーハンドブック 要点メモ【Dr. コリン・B・レッセル著】
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まえがき
現代人はカルシウム不足の傾向にある。そういう意味でホメオパシー版栄養サポートとなるCalc-f、Calc-p, Mag-pなどのテッシュフルト(生命組織塩)が重要になる。
アマルガム、歯科材料、フッ素塗布、サホライド塗布、インプラントなどの害、感情ストレスを開放することなく歯の矯正や顎関節の手術をしてしまうことの害など。これらの害には、デトックスレメディー(病原物質から作られたレメディー)で排泄することが重要。
私達の多くは歯科治療の痛みの恐怖がトラウマとなっている。歯科医院にGels, Acon, Opなどの恐怖のレメディーがあったなら、どれだけ楽にすんだことか。またArn, Hyper, Calen, Phosなどのレメディーがあったなら、どれだけ口の中にトラウマを残さず、細胞レベルで固くならずにすむことか。
要点メモ
Arnica(身体的トラウマのレメディー)ひどい身体的トラウマ(交通事故など)にあったすべての人に与えられるべきでこれも頻繁に繰り返して服用させる。それに近く、作用が劣る唯一のものとしてBellis perennisがある。Arnicaは、その止血作用とは別に、身体トラウマにおいて軽い中枢鎮静作用があるようである。TMJ
P49 Gelsemium 偏頭痛、緊張型頭痛のレメディーもあり、重要な体質的レメディーである
P51 Hypericum 傷ついた神経終末、脳脊髄組織へのトラウマに感受性類型にかかわりなく用いる。トラウマを受けた神経の痛みを抑え、切断された神経の再生を促し、神経組織のアーニカと呼ばれている。しかし、私が感じるには、これは主に感覚神経のレメディーで、運動神経のトラウマには、Causitcumのほうがよいようである。
P52 Ingatia ある特定の精神的または精神身体的症状のレメディーである。緊張性頭痛。これは適切な感受性類型によってのみ投与される:すべての痛みやストレスに対する過敏性、ときどき喉に瘤ができた感じがする(ヒステリー球)
P61 Ruta 眼精疲労、手首の捻挫
P67 亜鉛 動物性食品が亜鉛の最も良い源。1日15mgまは15mgを1日2回(元素亜鉛)十分に吸収されやす上がりなのはキレート化亜鉛とクエン酸亜鉛。痙攣(疼痛性痙攣)やかゆみが起こった場合は服用を減らす。
P73 歯磨き粉、ホメオパシック&植物性。フッ素やペパーミントを含まないもの。植物性成分はKrameria, Sanguinaria canadensisが含まれる。臨床実験によると、レメディーの服用と歯磨きの間を約10分間おけば、処方されたレメディーは、ペパーミントにより中和されないことを示している
P77 マグネシウム補充は、歯槽骨の密度を増す。これは慢性歯周炎の治療に用いられ、技師の歯槽堤の維持に用いられる。キレート化アミノ酸マグネシウムが吸収されやすい。100mgのキレートに10~18mgのマグネシウムを含む。毎日の補充量は1.67gまで。
P82 古いアマルガムを除去した際に起こる水銀中毒の中和。Aurm metallicum,Carbo vegitabilis, Haper sulphur, Kli iodatum, Lachesis, Natrum sulphuricum, Nitricum acidum, Phytolacca, Staphysagria, Sulphur。選択にはある技術がいる。細かいレパートリーの参照がときどき必要
P84 異物。埋まった絹線、アマルガム、ガラス破片などの異物の排出は、Silica6Cを1日3回の投与で促される。異物が深いところにある場合は、どの方向に異物が動いていくかわからないのでSilicaは与えてはならない。Silicaは周囲に明らかな炎症反応がある場合のみ異物の動きを促す。体に合った義歯、義足などを動かすことはない。
咽頭炎 Argentum metallicum, Arum tiphyllum
カリエス(虫歯)明らかなフッ素添加計画の成功にも関わらず、先進国において今、5才児の間にカリエスが再発生している。12才児においても同様。理由はまだわからない。ホメオパシーによる対策→Kreosotum, Calcarea carbonica, Calcarea fluoria, Calcarea phosphorica, Bacillinum, Staphysagria, Thuja
P94 緊張性頭痛(tension headache) 精神的なことに帰するとされているが、本当のところ、多くの明愛が背骨の頭胸部においての脊椎亜脱臼によるものである。オステオパシー、カイロプラティック、鍼治療も役立つ。食物アレルギーや臨床的低血糖に関係しているものもある。★体質的レメディー、またはバッチ・フラワーレメディーが適している。一般的に適しているレメディーは、Gelsemium, Ignatia, Kali phosphoricum, Natrum carbonicum, Natrum muriaticum, Nux vomica, Podophyllum, Sepia, Spigelia
P95 口呼吸 これは頻繁に子供のアデノイド肥大を伴った鼻カタルのために起こる。食物アレルギーが原因のこともあり、牛乳や乳製品を除外すると数ヶ月のうちに著しい好転が見られる。そうでない場合、感受性類型に基づいてレメディを選ぶ。Agraphis nutans, Calcarea phosphorica, Calcarea carbonica, Plusatilla, Sulphur, Bacillinum
疼痛性痙攣(Cramp)Cuprum metallicum
P97 結石、歯石。歯石の形成を防ぐにはFragaria 6Cを何ヶ月間か1日2回。これが聞かない場合はCalcarea renalis。
P97 結膜炎 結膜藁から異物(アマルガム混合物や歯の破片など)外に出す助けをするために Coccus cacti 30C, 軽い結膜炎にはEuphrasia。重く膿が多いときはArgentum nitricum 30C
P103 抗生物質の使用は思慮のあるレメディーの処方により、大部分が避けられる。抗生物質治療の合併症の主な3つは口腔カンジダ症(Borax)、下痢(Crataegus 5滴を少量の水に垂らして服用。Nitricum acidum)、アレルギー性発疹(Thuja)
P118 手根管症候群。オステオパシーやカイロプラティック。発生の原因となる胸椎と頚椎の錯位をへらす。1日3回ビタミンB6を50mg(これ以上は服用しない)
P132 脱臼 TMJ。Arnica。脱臼を繰り返す場合はCalcarea fluorica, Stronitium carbonicum。関節の過剰運動性ならCalcarea fluorica。精神的な問題ならバッチフラワーレメディまたは体質的レメディー。繰り返し起こる脱臼と口腔下顎ジストニーを区別することが重要。
P133 痛覚閾値、低い。類型に合った患者へのレメディーの分別ある使用により高めることが出来る。特に、Chamomilla, Coffea cruda 30C – 200Cが役に立つ。
P134 TMJ(顎関節)の障害 TMJ患者の大部分は頭蓋下顎障害を病んでいる。ときどき慢性関節リウマチにおいて、関節が炎症の中心になることがある。TMJの痛風は非常に稀である。あまり一般的ではないが、半月板の破損など関節そのものに問題がある場合がある。不快だが比較的痛みがなく、関節に音がするもので、動きで緩和する場合には、Rhus toxicodendron 30C。痛みがあって関節に音がするものには、Granatum6-30C 飲み込む際に関節に痛みがあるArum tryphyllum30c
P134 手首、捻挫 Ruta
P136 頭蓋下顎障害(TMJ障害症候群)精神的な原因が明らかな場合はバッチフラワーレメディ、体質的レメディーを用いる。いら立ちを抑えていたり、抽象や裏切り、性的乱暴による症状の場合は、Strphysagria。Hypericum、Cheranthusが明らかな開口障害の緩和となるが、頭蓋下顎障害に対して特効であるレメディーを見つけ出すことには、特に成功していない。フィッシャーは>熱、である筋痙攣をへらすために、Magnesia phosphorica。精神的疲労Zincum phosphoricum。カチカチ音Rhus toxicodendron
P138 トラウマを受けた歯。歯が欠けて、象牙質が敏感な場合は、Plantagoチンキ。軽い歯髄炎滴症状Ferrum phosphoricum。髄が露出している場合にはHypericum。歯がぐらついているときにはRuta
P143 貧血(Anaemia) 貧血は、鉄、葉酸塩、ビタミンB12欠乏症に関連していることも珍しくない。歯科医は口腔症状や兆候から、仮に診断することが出来る。再生不良性貧血は、骨髄の中での造血不良で、歯肉と口腔粘膜の出血性病変と口腔の日和見感染が特徴となっている
P143 不安、急性しか(歯科恐怖症)Aconite, バッチレスキューレメディ。患者が不安のためひどくよく話すようになり常に動いている場合はArgentum nitricum, 話さなくなり不活発Gelse。痛みに敏感Coffea cruda。ときどき合うChamomilla, Ignatia
P145 フッ素中毒症 この障害が軽い場合は、単に歯のエナメル質の形成不全と斑点形成により表される。中程度になると多発性外骨腫。最悪の場合には肢体不自由をもたらす骨硬化症。またトラウマ滴骨折を起こしやすくすることもある。海綿質骨密度はますが、皮質がより薄く、もろくなるようである。骨肉腫、悪性腫瘍の因果関係、発生率。少量のフッ素でさえも、免疫組織を危うくするともされている。微量のフッ素が人間において重要な機能を持つかどうかはわかっていない
P146 フッ素添加 Calcarea fluricaの感受性類型に当てはまる人は、フッ素の悪作用を受けやすい。フッ素の悪作用はカルシウムの摂取量を多くすることで(乳製品、缶詰の魚など)止めることが出来る。歯磨き粉からフッ素を除去する動きが強まっている。
P150 頬かみ、繰り返す(人工口内炎)普通精神的な障害の現れである。バッチフラワーレメディ、体質的レメディーを用いる。
P151 慢性関節リウマチ 鉄欠乏症に関連していることもあり、アフタ性潰瘍や口腔カンジダ症を生じるものである。ときどき、TMJが侵されることがあり、痛みよりもこわばりを起こす。
P154 目の疲れ Ruta
P165 理想的には患者は、アマルガム除去のために、非浸透性のケープをかけること。ある人は非浸透性の帽子を主張していいる。治療期間を通じてレメディーのMercufius solubilis, Amalgam。胃や腸に入り込む水銀を吸収するために、診療の前に木炭を口から服用させるのが良い。目は濡らしたガーゼ、覆いかぶせるような防護メガネを身につける歯科ダムは水銀蒸発物がそのまま浸透したりする証拠もある。
P167 w足しの意見としては、アマルガム充填物が実際に害を及ぼしていると疑われる理由がないかぎり、除去するべきではないと思う。除去するだけでも、多量の水銀蒸発物を放出し、患者、医者、アシスタント、環境に危険を及ぼすことになる。
P168 ひとにより毒素に対する感受性が著しく異なることを忘れてはならない。ラスプーチンは一生を通じて象徴のヒ素を摂取していたということだが、彼はヒ素中毒にはならなかった。
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