ジム・ロジャーズが娘に当てた人生論・投資論が素晴らしい
2016年3月20日に投稿 → に更新
ジム・ロジャーズの「人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉」という本を読みました。とても参考になる内容だったので要点を紹介します。
投資は『需要』で考える
- 戦争が起こると金や商品が上がる。需要が増加するから。
- 商品相場の上昇は平均18以上続いた。
- 需要が分かっても変化のタイミングまでは分からないので、長期で投資をする
歴史をよく調べる
- 歴史上の出来事と長期チャートを比較して、なぜ価格が上がったのかを考える。需要の変化が読めるようになる
- 歴史は繰り返す。「今回は今までとは違う。全く新しいことだ」等と誰かが言い出したら過熱気味だと考える
- 21世紀は中国が覇権を握る世紀。中国株が暴落したら買い時。
ファンダメンタルを重視する
- チャートはトレンドがヒットアップ(過熱、ヒステリー)してるかを見るために使う。トレンド自体を見るのではない。
- 需給の原理を重視する
日本について
日本は長期投資向きじゃない。人口減少と財政赤字増加が懸念材料。
チャンスの見つけ方
- 何十年に一度の大きな変化が重要。但し、ある事業に政府資金が入るとか、ある会社が撤退したら、その分野のトップ企業がシェアを拡大するチャンスと見る場合などはその分野においては大きな変化なので、投資チャンスととらえる。
- 弱気相場を探す。現在弱気相場で今後強気になる分野がチャンス。強気相場はみんなが追いかけている。
- 自分は天才、何でもできると思った時は何もしない
- 完全に理解していないものには手を出すな。ダイヤを値切って買ったつもりでガラス玉を売りつけられた失敗談がある。
- 自分の頭で考える。帰納、演繹どちらのアプローチでも良い。商品が下がっている時、株が上がっているという現実から理論化するのが帰納。商品が下がると原料コストが減るから企業の利益が増して株価が上がるという風に理論から考えるのが演繹。どちらでもいい。
読んでいて思ったこと
読んでいて軍隊の作戦の話が浮かびました。
軍の作戦は、うまく行った時と行かなかったときようにAプラン、Bプランを用意しておきます。
ジム・ロジャースが繰り返し言っていたのはきちんと調べたうえで決断をするということでした。その場その場の勘で決断するのではなく、投資や人生においても、その後の予定プランも含めて事前に考えておいてから決断するのが良いと思いました。
そうすれば、うまくいかなかった時も、予定通りBプランを実施するだけですからね。
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